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KANREKING日本縦断還暦マラソン2038に関係する情報を発信していきます。第二の人生や夢を持ちたいと考えている方に集まってもらえたら嬉しいです。

「走りの定義」キロ14分は、走る?歩く?

大阪から伊勢まで約150km走るイベントを4回実施しました。最短で1泊2日、最長で3泊4日です。そのうちの第3回「伊勢ラン( 2015年5月)」でのことについて、少しまとめます。

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そのイベントには、私を含む5人のメンバーが参加。私以外、みんな20代のスポーツ経験者でした。ノリと勢いでなんでもやってしまう世代です。

そのうちの一人が、ランナー(仮名:村田さん)でした。フルマラソンを3時間30分ぐらいで走る、なかなか走力のある若者でした。

私のプランでも、村田さんがほかの若い参加者を先導し、引っ張ってもらう予定でしたが、予想外の展開に。。

参加者で、一番走力のあった村田さんが、はじめに足を壊し、ほとんど走れなくなりました。はじめは、キロ7ぐらいで走っていたのですが、最終キロ14ぐらいになっていきました。キロ14(1kmを14分)は、歩くより遅いスピードです。特に、怪我をしたわけではなかったのですが、膝が痛くて走れなくなり、両手にホームセンターで買った木の棒を持ち、「カタン コトン カタン コトン」と音を立てながら、必死で歩いてついてくるのが精一杯でした。

私は、ゲゲゲの鬼太郎のような足音に、笑いそうになりながらも、少しリスペクトもしていました。

「これこそ、ランナーじゃないか」

たしかに、スピードは、徒歩より遅く、杖もついている、、しかし、視線は前に、少しずつでも前に進んでいる。

「逆にすごい、、」

必死ながらも、どこか笑顔の村田さん。40km以上ホームセンターの杖をつきながらも、大阪ー伊勢を2泊3日で、走破することができました。

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ランの定義は、人により様々ですが、私にとってランとは、「移動スピードが速いこと」ではなく「前に進む姿勢」をさしています。極端な話、キロ10だろうが、キロ20でも、本人がゴールを目指し「前へ進んでいる」と言い切れば、ランなのだと、私は解釈しています。立ち止まってもよし、座ってもよし、気持ちが前に向いていれば、私の中では「ラン」です。

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今回、企画している「KANREKING日本縦断還暦マラソン2038」も全員、年齢的にはかなりキツい試みだと思います。健康面を十分に考慮しながら、できる範囲で実行していきたいと思います。18年後、みんなで九州から北海道まで、無事走りきれることを、楽しみにしています。